✨『銀河鉄道の夜は終わらない』
第7章:ノンデリミヤビの死因と、車掌の影
無事ノンデリミヤビを仲間に加え、列車は走り出した。ガリバーもう見飽きた感さえある外を見ながら言った。
「そういえばミヤビ、聞いときたいことがある。お前の死因というか最後の記憶を教えてくれ!」
デブネル
「待ってました!」
ミヤビ
「死因ですか?最後の記憶?じ…実はあまり覚えてなくて…」
ガリバー
「そっか、まあそう言うこともあるよな。突発的な事故の可能性もある…。それなら無理に思いださない方がいい…。」
ミヤビ
「すみません。皆さんの力になれなくて本当にざんねんです。」
(あれは学校での出来事…放課後の私はクラスのみんなに追い回されていた。)
ガリバー
「そっちではじまんのかよ…。」
(みんなに追いかけられていたきっかけは、文化祭での出来事がきっかけだった。)
インファ
「続きが気になります…」
(勉強も運動も優秀で、見た目も国民の上位1%以内に余裕で入る私は、文化祭を盛り上げるべく、ピアノの弾き語りで歌を披露していた)
デブネル
「なんか、嫌な予感…」
(ピアノにおいても超一流の私は、前奏でみんなをうっとりさせ、とてもキレイな天使のような歌声で流行りの曲を披露……するはずだった…。)
ガリバー
「やっぱりか…」
(才能の溢れる私だけれど、決して努力は怠らない。この日に向けて何度も何度も練習した。楽譜だって歌詞だって完璧に暗記していた。それなのに本番では思いもよらないことが起こった。)
インファ
「すごい…自信ですね…。」
(練習していた歌詞は喉を通らずに、気づけば曲に合わせて、私の知っているみんなの秘密を一個残らず歌に乗せていた。)
ガリバー
「そうだよな…そうなっちゃうよな…」
(運の悪いことに、地元のテレビが取材に来ていた。見た目で真面目な生徒だと思ってカメラを回したのだろうか、まあ真面目でかわいいのは間違いないから。)
デブネル
「自己愛が強すぎるよ!でも悪口言ったって普通にカットされるでしょ」
(わたしもそう思いました。だけどなぜかとても攻めた地元のテレビ局でこれは面白いとのことで、全文歌詞付きで放送されてしまいました。)
ガリバー
「でもさすがに許可なしで流すことはないじゃないのか?」
(そう、それがテレビ局の悪いところです。もちろん後日私のところにテレビ局の方がやってきて、流していいか私に交渉にやってきました。)
インファ
「…ことわるチャンス…。」
(私も最初は断りました。ですが、テレビ局員はあの手この手で私を持ち上げるのです。100年に一度の逸材だの。美少女すぎて世間に届けないのは国の損失になるとかなんとか…。)
デブネル
「うわぁ…チョロ…」
ガリバー
「でもさすがに他の人の名前出すのはまずいだろ?どうしたんだ?」
(同じ提案がテレビ局からもありました。個人名は出せないからと。)
インファ
「じゃあ…だいじょうぶ…」
(だから、音源を差し替えるためにもう一回個人名のところをイニシャルにして、録音させてほしいと懇願してきました。)
デブネル
「当然断るでしょ?」
(もちろん断るつもりでしたが、テレビ局のかたは、またあの手この手で…)
インファ
「あの手この手で?」
(私を褒めておだてて、さらにケーキまで出してもらって、もうOKするしかなくて…)
ガリバー
「なんでだよ!断るチャンスいっぱいあっただろ!」
(こうしてテレビで私の弾き語りが放送されてしまいました。イニシャルにしたので一般の人にはわかりませんが、学校の人にはモロバレで…。放送された瞬間から先生、生徒関わらず阿鼻叫喚で…本当に地獄絵図で…)
ガリバー
「お前が悪い」
デブネル
「君しか悪くない」
インファ
「ひどすぎる…」
(授業の合間はなんとか手出しされずに済んだのも束の間、放課後になると急にみんなが私の教室に押しかけてきて…)
ガリバー
「でボコボコにされて気を失うわけか?」
(いえ、私足も早いので、下々のものには追いつけないスピードで逃げました。でも生徒も教師も全員敵、いずれスタミナも切れ、袋小路に追い込まれしまいました。)
デブネル
「年貢のおさめどきだね!」
(私は最後まであきらめない!近くにあった消火栓のボタンを押し、サイレンで学校中をパニックにし、近くにあった消化器をぶちまけて、なんとか撒こうとしました。)
ガリバー
「やってること、普通に犯罪者レベルじゃん…」
(相手の視界は塞げましたが、私も消火剤を吸って苦しくなった所で記憶が途切れています。)
ガリバー
「あーなんとかいうか…。お前が1番だよ。1番やばいやつ!」
ミヤビ
「聞いてくださいよ!普通にひどくないですか!?」
インファ
「普通にしゃべった…」
ガリバー
「いや、擁護できるところがねぇよ!」
ミヤビ
「テレビ局の人もひどいんですよ。私のこと騙して!
元々は『地元に埋もれる1000年に1人の美少女みつけた!』って企画だって言ってたのに、蓋開けてみたら、
『優等生に将来の夢を聞いたらまさかのコメディアンだった件』
って謎の企画にされてて!!」
インファ
「それは…ひどい…」
ミヤビ
「それで、歌のあと私のインタビューも挟まれてて、私がお笑いついて調子こいて語ってることだけを抜き出して編集して、
おまけに『悪口いうのもセンスがいるんですよねぇ⤴︎』ニチャ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )みたいな、性格超悪いやつみたいなので締められてて…」
ガリバー
「それは…災難だったな…」
デブネル
「身からでたサビだよ!」
ミヤビ
「それで、地元の番組なのになぜかネットでも拡散されて、私、炎上して…。それに輪をかけるように荒れまくる校内…、これって私悪くないですよね?」
デブネル
「ハイ出た本性!」
ガリバー
「ま、まぁ…おちつけ…。最後に一つだけ教えてくれ?
ちなみになんでお前みたいなノンデリ子がみんなの秘密を知ってるんだ?普通誰もお前に話さないだろ?」
ミヤビ
「逆なんですよ、ガリガリガリバーさん!
みんな嫌いな子の秘密とか、敵対している悪いグループの噂とか、先生のスキャンダルとか面白がってみんな私にいいにくるんですよ!」
インファ
「…やっぱり…学校はこわいところ…』
ミヤビ
「私が聞きたくないって言うと、みんな私のSNSアカウントにDMしてくるんですよ?やばくないですか?」
ガリバー
「そんな学校日本に存在してるのか?」
デブネル
「登場人物、全員悪人!映画化決定!」
インファ
「か…かわいそう…。」
ミヤビの通ってる学校は想像以上にカオスな所だった。もちろんノンデリミヤビも悪いが、少しだけ同情の気持ちもわかないでもない。沸かないかも…
そうこうしているうちに次のイベントが始まりそうな気配がした。


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