✨『銀河鉄道の夜は終わらない』 第8章:絶影無双覇道座右衛門(車掌)の登場とルール説明
列車がゆっくり揺れた。
ほんの少しだけ照明が暗くなり、空気が変わる。
ガリバー
「……なんか来るぞ。」
デブネル
「次はなに?」
インファ
「…な…なんでしょう…」
ミヤビ
(絶対めんどくさいやつ……)
コツ……コツ……コツ……
重い足音が車両の奥から近づいてくる。
そして――
背は小柄だが体は大きい
髪は黒く長い。
ん?
特攻服に
指先が空いてる皮の手袋(ダサいやつ)をつけ
ジョンレノンみたいな丸いサングラスをかけ
そして、手にデコられたガラケーを持っている。
ガリバー
「誰だ?」
???
「みなさまごきげんよう。
この列車の車掌を務めておりますものです。以後お見知り置きを」
デブネル
「いまさら?車掌なんていたんだ?」
ガリバー
「まあ、乗ってくださいってアナウンスしてたのがこいつなんじゃねえか?」
インファ
「しゃ…車掌さん…?」
ミヤビ
「初めまして車掌さん」
(ファッションクソダサすぎるだろ!)
こういうときミヤビは本当に頼もしい。
謎の車掌は一礼し、
“ルール説明の時間です”と口を開いた。
—
✦ 車掌の名前とルール説明
車掌
「これより銀河鉄道における三つの規則を申し上げます。」
ガリバー
「その前に車掌さん、先に名前を名乗ってくれないか?俺たちの名前はもう知ってるんだろ?」
車掌
「はい、存じております田中様、そしてもう1人の田中様、海音寺様、中田様」
4人が姿勢を正す。
ガリバー
「じゃあ先にあんたの名前を頼む。名前を聞かなきゃ、前には進めねぇ」
—
車掌
「いいでしょう。隠すほどのことでもありませんから。
私の名前は、
『絶影無双覇道座右衛門 (ぜつえいむそうはどうざえもん)』と申します。」
4人
「!?」
確かにしっかり聞こえたはずなのに情報量が多すぎて、脳が受け取りを拒否した。
ガリバー
「…おいおい!?
こりゃあ逸材だぜ。なあデブネル?」
デブネル
「ほんとに、天才っているんだね?」
インファ
「…ふたりとも…何言ってるの?…」
ミヤビ
「すみません、あまりお名前が聞き取れませんでした。大変失礼ですが、もう一度ゆっくりお願いできますか。
(何回でも名乗ることを許可するわ!)
絶影無双覇道座右衛門
「ではもう一回。私は、
『絶影無双覇道座右衛門 (ぜつえいむそうはどうざえもん)』という。
以後よろしく頼む。」
ガリバー
「なげぇ〜、どう呼ぶ?デブネル?」
デブネル
「どこで切ってもヤバイからね。」
インファ
「絶影…かっこいい…」
ミヤビ
「すてきなお名前ですね。」
(ギラギラネームすぎるだろ!なんて呼ぼう…
覇道座右衛門…はどうざえもん…
ドザえもん!?)
デブネル
「お、それいいじゃん。じゃあドザえもんで!」
ガリバー
「じゃあきまりだな。よろしくドザえもん。」
インファ
「…絶影、無双、覇道…」
ドザえもん
「漢字はどこですか?」
ーーーーーーー
ドザえもんのルール説明が始まった。
✦ ① 個人特定情報の開示は禁止
ドザえもん
「一つ目。
個人名以外の“あなたを特定できる情報”の開示は原則禁止です。」
ガリバー
「学校名とか出身地とかも?」
ドザえもん
「禁止です。
違反した場合、
“あなたが最も知られたくない秘密”に変換され、
強制的に暴露されます。」
ミヤビ
「え、怖ッ!!私不利じゃない?」
デブネル
「ミヤビの秘密、無限に出てきそう」
ミヤビ
「ドザえもん、どうにかして!」
ドザえもん
「そこは特別ルールで、言わせようとしたものも同時に暴露されます。」
ガリバー
「柔軟だな〜。」
ミヤビ
「私の不利は変わってないじゃん!」
—
✦ ② 許可なく列車から降りることは禁止
ドザえもん
「二つ目。
許可なく列車から降りることはできません。」
インファ
「お、降りようとしたら……?」
ドザえもん
「物理的に不可能なのでご安心を。」
ガリバー
「まあ、降りたところで…どうしようもねぇしな。」
デブネル
「長旅になりそう。パンが欲しくなるね。」
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✦ ③ 現実世界の自分の状況を確認するのは禁止
ドザえもん
「三つ目。
現実世界でのあなた方の状況を確認することはできません。」
デブネル
「なんで?」
ミヤビ
「1番気になるところなのに。」
(みんなに追い込まれたあの状態からリスタートするのだけは勘弁!)
ドザえもん
「私にはわかりかねることですので。」
ガリバー
「まあ、死んでるって言われるよりは、マシだな。」
—
✦ 最後の宣告
ドザえもんは一歩下がり、静かに告げた。
「以上です。
なお、次の駅で“なにかが”起きます。」
4人
「えっ!?なに?」
デブネル
「なんとかしてよ、ドザえもん〜!」
ドザえもん
「説明は以上です。」
ドザえもんは一礼し、
コツ……コツ……と足音を響かせながら去っていった。
残された4人は、
次の駅で何が起こるのか、
まったくわからないまま固まっていた。
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