『シンデレラ 夜の舞踏会は少しおかしい』第12章✨ 第一王子 × シンデレラ:ガラスの恋

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✨ 第一王子 × シンデレラ:ガラスの恋(ロング版)

✨ ガラスの王子、降臨

第二王子の振動が空気を揺らし、

第三王子の肉の香りが漂う中、

舞踏会の照明がふっと落ちた。

ざわめきが止まる。

光が一筋、階段に落ちる。

そこに立っていたのは――

全身ガラスの第一王子。

透明で、透けているようで、

でも“見えてはいけない部分”だけ絶妙にすりガラス。

光を反射し、

まるで“歩くステンドグラス”。

貴族たちは息を呑んだ。

「……割れないの……?」

「どうやって着たの……?」

「どうやって脱ぐの……?」

「関節どうなってるの……?」

誰も答えられない。

王国七不思議のひとつだから。

✨ シンデレラだけが、彼を“神”として見た

シンデレラは一歩前に出た。

彼女には、

ガラスの王子が“変態”ではなく、

光そのものに見えた。

王子はゆっくりと階段を降りてくる。

ガラスがカラン……と鳴る。

その音が、

シンデレラの胸の奥に響いた。

(……綺麗……

どうしてこんなに……綺麗なの……?)

王子はシンデレラの前に立ち、

ガラスの手を差し出した。

「君の心が……透けて見える……」

シンデレラは思わず聞いた。

「どうやって着たの……?」

王子は微笑んだ。

「愛があれば……着られる。」

意味はわからない。

でも、恋は理屈じゃない。

✨ ガラスの王子、踊る

王子がシンデレラの手を取った瞬間、

舞踏会の床に光が広がった。

ガラスが光を反射し、

二人の周りに虹色の輪ができる。

貴族たちは目を細めた。

眩しすぎて見ていられない。

でもシンデレラだけは、

その光を“まっすぐ”見つめられた。

王子は言った。

「君となら……割れてもいい。」

シンデレラは笑った。

「割らないで。」

二人は踊り続けた。

ガラスの音が舞踏会に響いた。

カラン……カラン……

まるで心臓の音のように。

✨ 世界が狂っていても、恋は静かに成立する

振動王子が揺れ、

ベーコン王子が香り、

父と王様が剣技を語り、

義母とプリンセスが泣き合い、

ネズミ四天王が走り回る中で――

シンデレラとガラスの王子だけは、

静かに、透明に、恋をしていた。

狂気の世界の中で、

一番静かで、一番美しい瞬間だった。

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