『シンデレラ 夜の舞踏会は少しおかしい』第11章⚡ 第二王子 × 義姉A:バイブレーション恋愛

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⚡ 第二王子 × 義姉A:バイブレーション恋愛(ロング版)

舞踏会の中央が、突然“揺れた”。

地震ではない。

魔法でもない。

ただ――

一人の男が震えているだけだった。

第二王子が登場したのだ。

彼は本当に震えていた。

輪郭が見えないほど高速で震えている。

空気が波打ち、床がビリビリと震え、

周囲の貴族たちは距離を取った。

義姉Aは目を細めた。

「……なにこれ……

私の幻惑より揺れてるじゃない……」

第二王子は震えながら言った。

「君の……三重幻惑……

俺の振動と……共鳴している……」

声も震えている。

というか、震えすぎて言葉が波形になっている。

義姉Aは頬を赤らめた。

「ちょっと……やめてよ……

そんな……震えながら口説かないでよ……

心臓が……揺れる……」

第二王子はさらに震えた。

空気がビリビリと震動し、

シャンデリアが揺れ、

貴族たちの髪型が乱れた。

「君の幻惑……

俺の振動で……

世界が……三十重に見える……」

義姉Aは息を呑んだ。

「三十重……?

私の十倍じゃない……

……好き。」

第二王子は震えながら一歩近づいた。

その振動で床に置かれたワイングラスが倒れた。

「君の……その自分大好きなところ……

俺の振動と……相性がいい……

自分を愛せる者は……

他人の振動も……受け止められる……」

義姉Aは震える王子の胸に手を置いた。

手がビリビリした。

「……あなた……

私の幻惑に耐えられるどころか……

上回ってる……

こんなの……初めて……」

第二王子は震えながら言った。

「君の幻惑……

俺の振動で……

永遠に揺れ続ける……

それが……恋だ……」

義姉Aは笑った。

「意味わかんないけど……

好き。」

二人は震えながら抱き合った。

周囲の空気が揺れ続けた。

誰も近づけなかった。

でも二人は幸せだった。

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