✨『銀河鉄道の夜は終わらない』
第9章 ドザえもん、語られそうで語られない話
去って行こうとした車掌ドザえもんを呼び止めたのはガリバーだった。
「待ってくれ!」
ドザえもん
「もう説明は終わりましたが?説明できないことは聞いても無駄です。」
ガリバー
「そうじゃねぇ!あんたのことを聞きたいんだ!あんたのことを聞いてはいけねぇってルールはなかっただろ?」
ドザえもん
「まあありませんが、私にも仕事がありますので…」
デブネル
「仕事って何?アナウンス?まだ誰か乗ってくるの?」
ドザえもん
「車掌としての仕事です。一応…」
ガリバー
「少しくらいいいだろ?暇だろ?」
ドザえもん
「まぁ…少しだけなら…。」
ドザえもんはだいぶ押しに弱かった。
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ドザえもんが通路を挟んだ反対側のブロックに座った。
ドザえもん
「さて、何ですか?聞きたいこととは?ルールには特段ありませんでしたが、私のことでも答えられることとそうでないことがありますよ。」
ガリバー
「話が早くて助かるよ。で早速だが、あんたは何者だ?いつの時代の人間だ?」
ドザえもん
「時代の話はお答えできません。あなたが気になっているのは、あなたたち4人と同じ迷い込んだ人間なのか?ということですか?」
ガリバー
「あぁ、あんたの生い立ち次第で、俺たちの今後もだいぶ変わってきそうだからな。」
ドザえもんはしばらく考えるそぶりをして答えた。
「そうですね。迷い込んだといえば迷い込んだのかもしれません。しかし、あなたたちとは別だと考えて差し支えありません。私がここにきたのはもうだいぶ前ですから。」
これ以上この話題については答えられないとドザえもん。
ガリバー
(だいぶ前?俺たちとは違う?俺たちはまだ戻れる可能性もあるのか?)
ミヤビ
「私からも質問させてください。ドザえもん先生の先程のお名前『絶影無双覇道座右衛門 (ぜつえいむそうはどうざえもん)』は本名でしょうか?」
デブネル
「…先生?」
ドザえもん
「私はそう認識しております。なぜならここにきたときからこの名前でしたので…、少なくともここに来る前からの名前だと私は考えております。」
ミヤビ
「ありがとうございます。」
(もし本名なら、私たちとは違う世界、違う時代ではありそうね。謎の格好は気になるけれど…。」
デブネル
「じゃあ、次は僕から。先生はパン好き?あぁそれとその格好は元いた世界?からの格好?個性爆発してるね!」
ドザえもん
「パンですか?知識としては知っておりますが、実際にどういうものかは分かりません。
あと格好についてですが…これについては……少し説明が難しいですが…ここに来てからのものになります。」
この話題についてもこれ以上は答えられないとのこと。
インファ
「ぼ…ぼくも聞きたです!…。
あの…ドザえもんさんは、こ…この電車から…に…逃げ…いや…降りたくなることはないんですか?…」
ドザえもんは少し考えたあとに答える。
「そうですね。当初は、なぜ自分なんだろうと、思うこともありましたし、今でもたまに思うことはありますよ。
でも、これが私の仕事というか、役割なんだと思っています。そんなに嫌な仕事というわけでもありませんから。」
インファ
「あ…ありがとう…ございます!…」
インファは何か自分と対話しているように頷いていた。
ドザえもん
「それでは、各人質問も済んだようですので、それでは…」
ガリバー
「待ってくれ!まだ俺たち話が終わっていない。あんたがどれだけ俺たちのことを知ってるかわからないが、俺たちの口から、俺たちのことを話させてくれ。自己紹介ってやつだよ。」
ドザえもん
「分かりました。いまだけは、付き合いましょう…。」
各人、もう一度ドザえもんに自分の状況を説明した。ドザえもんはどこまでこちらのことを知ってるかわからないが、驚くほど静かに頷きながら聞いてくれていた。
ドザえもん
「みなさま、ご説明ありがとうございました。みなさまのことを色々知ることができました。短い間ですが、今後ともよろしくお願いします。」
ドザえもんは車掌室に戻って行った。
短い間?気になる言葉もあったが、ドザえもんが帰ってすぐぐらいに列車が止まった。
次の駅は何かが起こるのかなんなのか、皆の注意がより一層そちらに向かう。
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