『走れメロス(走るダメロス)』✨【第8章】山賊、まさかの再合流

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✨【第8章】山賊、まさかの再合流

妹の結婚式をなんとか前倒しにしてもらい、  

婚約者の常識力に救われた俺は、  

式が終わるや否や全力で村を飛び出した。

(やばい……時間ない……  

セリヌンティウス……死ぬ……  

王様……地雷……  

妹……無茶ぶり……  

俺……人生ハードモード……)

頭の中が渋滞していた。

でも走るしかない。

泥道を抜け、山道に差し掛かったところで、  

俺は信じられない光景を見た。

山賊A・B・Cがいた。

しかも――

「メロスーーー!!  

お前のために走りやすい靴、用意したぞーー!!」

「水もあるぞーー!!  

あと、なんかよくわからんけど栄養ありそうな木の実も拾ってきたーー!!」

「兄貴ーー!!  

俺、足ひねったけど治ったーー!!  

湿布みたいな葉っぱ貼ったら治ったーー!!」

なんでそんな準備いいの?

俺は思わず叫んだ。

「お前ら……なんで待ってんの!?」

山賊Aが胸を張った。

「兄貴が戻ってくるって信じてたからだ!!」

いや、兄貴じゃない。

でも、胸が熱くなった。

「……ありがとう」

山賊Bが靴を差し出した。

「これ履け!  

お前の靴、もう“泥の塊”だったぞ!」

山賊Cが水を渡してくる。

「飲め兄貴!  

水分補給しねぇと死ぬぞ!」

いや、兄貴じゃない。

でも、ありがたかった。

俺は靴を履き替え、水を飲み、  

深呼吸して言った。

「よし……行くぞ。  

王宮まで走るんだ!」

山賊たちは拳を突き上げた。

「おおおおおおおお!!」

こうして俺たちは、  

なぜか4人で王宮へ向かって走り出した。

完全にロッキーの続編。

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