✨『銀河鉄道の夜は終わらない』
第11章 マッド先生?いやマッド相談員!
列車が再び動き出した。
非常講師マッドの授業が始まるのか?
マッド
「じゃあ、折角じゃし始めようかの。」
ガリバー
「一応先生なんだな。じゃあ先生、列車の中で理科の実験でもすんのか?」
マッド
「はて?わし授業するなんて言ったかの?」
デブネル
「ガリバー!やっぱりこの老人ボケてるよ!止めるなら今だよ。」
ミヤビ
「どういうことですか?先生としていらっしゃったのでは?」
マッド
「いや、ワシはいま謹慎中だし。この列車に器具も本も何も持ち込めないからの。教える資格なんてないんじゃ。だからワシの悩みを聞いて欲しいんじゃ。」
4人
「!?」
インファ
「…授業…じゃないんですか…」
マッド
「まあ授業はしないと言ったがのお、これも私からの授業なのじゃ。」
デブネル
「意味わかんないよ。僕たちに大人の悩みなんて答えられないよ?」
マッド
「答えなくていいんじゃ。ワシも答えは持っておらん。一緒に考えて、自分なりの答えを出してくれればいいんじゃ。また出さなくて、出せなくてもいいんじゃ。それをワシは今回やりたい。」
ミヤビ
「先生…、本気ですか?」
(ふざけているなら許しませんよ?)
マッド
「君たちは普段、大人から何かを教えてもらうことが多いじゃろ?
それで大人は何かしらの答えを知ってるように思うかもしれんがの、大人も一緒じゃ。答えは何も持っておらん。」
インファ
「マッド先生…」
マッド
「だから今回は一緒にやってみたいのじゃ。君たちに一緒に考えてみてもらいたい。正解は見つけなくても構わない。同じ目線で考えてくれるだけでよい。
力を…貸してくれんかの?」
ガリバー
「…ったく、協力するに決まってんだろ!急にしおらしくなりやがって…」
デブネル
「そう言うことなら、いいよ、やろう!」
インファ
「ぼくも…やりたいです…。」
ミヤビ
「異議ありません。」
マッド
「みんな話がわかるのぉ。ひどい若者だと思ってすまんかった。皆のこと誤解していたようじゃ。君たちは電車の席を譲らなさそうに見えて実は譲るじゃろ?」
ガリバー
「朝の電車は戦場だぜ?なんの覚悟もなしに乗ってくるんじゃねぇ」
デブネル
「最近は若者も疲れてるの。そんなに座りたきゃ、バスに乗ればいいじゃん。」
マッド
「変な例えを言ってしまって、…ワシが悪かったかの。せっかくまとまりかけていたように見えたんじゃが…。」
ミヤビ
「元気だして!マッド先生!」
(早く始めろよ!)
すまんすまんと悩みを語り出すマッド。今いる学校での謹慎の理由などを聞いた。
ガリバー
「つまり危険な実験をして、生徒に怪我させたってことか。それで前々から目つけられてたから、今回めでたく謹慎と…」
デブネル
「怪我とかシャレになんないけど…クビじゃなくてよかったね。」
ミヤビ
「なんで普通にできないんですか?」
(さすがにこの顔に傷がついたとしたら億ではたりないわね)
インファ
「危険な…実験…。」
そうじゃの…とポツポツと語り出すマッド。
次の駅にはまだまだかかりそうだ。
“非常講師マッド編”は、まだ始まったばかりだった。
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