第2話 かぐや、人事部に突撃する
部長がロボ化してしまったので、
私は会議室を飛び出した。
(地球って……あの地球……?
いやいやいや、無理でしょ。
帰れないんでしょ?
私、月で普通に暮らしたいんだけど?
なんで? なんで私?)
頭の中がぐちゃぐちゃのまま、
気づいたら人事部の前に立っていた。
ノックしている間に逃げられたら困る。
私は勢いでドアを蹴破った。
月(ここ)では価値が低いが、私は力が強い。
—
若手
「ひゃっ……!? な、なんですか……?」
かぐや
「すみません、責任者だしてください!?」
若手
「えっ……えっ……?」
かぐや
「だぁーかぁーらぁ!
責任者連れてきって、言ってんだけど!聞こえない?
あなたの家のドアも蹴破っちゃう?」
若手
「ひ、ひぇええぇええ!
た、ただいまぁ、、、
お命だけわぁああ!!」
かぐや
「大袈裟だな…。」
—
奥から、人事部の主任らしき女性が出てきた。それを盾にこちらを覗きこむ若手社員。
主任
「な、なんなんですか…あなた!急に…!」
かぐや
「なんだじゃ、ねえだろ?
ちゃんと説明しろよ?
あんな、ポンコツ部長よこしてさぁ、
地球行きの件、ちゃんと説明してよ!!」
主任
「ぶ、部長を手に、かけたのですか…?
そのおそろいしい力で…!」
かぐや
「あんなん直接、手を下すまでもない。
私が少し詰めたら、壊れちゃっただけ…だよー!?」
主任
「わ、私はここの主任…あなたのような蛮族には屈しません…。
あ…あなたへの辞令はすでに決定…事項です。
取り消すことは、で…できません!!」
かぐや
「あれれー?
いいのこすことは、それだけぇ??
もう、いいのぉ?」
主任
「ひっ…ひ、」
そのとき、勢いよくドアがあいた
気がした…
もうドアはない。
私が壊した。
??
「かぐや!そこまでだ!やめるんだ!!」
現れたのは幼馴染みのケンヂだった。
今は妹のいいなずけだ。
かぐや
「あら、ケンヂ、久しぶりね。
私に地球に行くことになったから。
あとは、よろしくね!
妹のこととか!
母さんは…まあ、どうでもいいか?」
ケンヂ
「まっててくれ、いずれ俺も行く…。」
かぐや
「あら、あなたは妹のいいなずけでしょ?妹は私と違って地球に送られたりはしないわ。きっとね。
私、準備しなくちゃ…来週から地球だもの…」
ケンヂ
「かぐや…」
かぐや
「またね、ケンヂ…。
妹をよろしくね。
…幸せになりなさい。」
壊れたドアを窓からぶん投げて、私も窓から飛び降りた。


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