『シンデレラ 夜の舞踏会は少しおかしい』🌪️🔥🐭 第八章 王都へ進軍する(勇者パーティー、常識を殺す)

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🌪️🔥🐭 第八章 王都へ進軍する(勇者パーティー、常識を殺す)

市場で装備を整えた我々勇者パーティーにもはや死角はなかった。

我々が歩けば、民衆は道を開ける。

「このまま王都に乗り込むぞーーッ!!」

と指揮を取る剣士。元・父親である。

木剣を振り回すたびに一般人が悲鳴をあげる。

その後ろを歩く純白のプリンセス。元・義母。

彼女がいるだけで、この混沌の集団に“格式”が生まれる。

純白のドレスとそれを身に纏うシワの深い女性が生み出す遠近感は見るものの空間を捻じ曲げる。

歩く非常食とも言える大型のタンク、いやパン。元・義姉B。

野生の動物を引きつけ、その丸みと質量は、類まれなる防御力を誇る。

目に映るものを惑わせる幻惑の奇術師。元・義姉A。

自分の顔が刺繍されたドレスは、視界を三重にし、見た者を無限地獄に引きずりこむ。

後方に控えるのは遠距離攻撃を得意とする私、シンデレラ。

魔法少女の杖を軽く振ると、可愛い音が鳴る。

その音だけで心が高鳴る。

それが私。

そして、独立遊軍のネズミ四天王。

デブネズミ、正義ネズミ、正論ネズミ、評論家ネズミ。

とにかく一緒についてくる。頼もしいパートナーだ。

まさにこのパーティーの進軍を止められる者はいない。

子供だろうと体格の良い男であろうとも、

何も言わずに道をあける。

そう、我々は選ばれた人間なのだ。

もう後戻りはできない。

一度でも立ち止まってしまったら、もう二度とこのテンションを維持することは不可能だ。

凄まじい進軍の甲斐あり、

あっという間に王都に着いた。

そして――

王都の大手門の前で、門番立っている。

戦闘は必須。

逃げ道はない。

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