✨『銀河鉄道の夜は終わらない』 第18章 ついに終点へ
帰れるのか、それとも──
車内にふっと風が流れた。
誰も触っていないのに、窓がかすかに震えた。
そして──
《……まもなく……》
あの声が響いた。
ガリバー
「お、来たな。」
デブネル
「ドザえもんのアナウンスだ。」
インファ
「……なんか……怖い……」
ミヤビ
「落ち着きなさい。
ただのアナウンスよ。」
マッド
「いや、あの車掌は信用ならん。」
そして、
スピーカーからゆっくり、ゆっくり、
あの独特の間延びした声が続いた。
《……まもなく……終点……》
ガリバー
「終点……か。」
デブネル
「なんか、ドキドキしてきた。」
インファ
「……ぼく……帰れるのかな……
それとも……ここが……天国……?」
ミヤビ
「やめなさい、縁起でもない。」
マッド
「ワシはまだ死にとうないぞ……!」
そして、
ドザえもんの声が続く。
《……皆さま……》
ガリバー
「おい、なんだよその“皆さま”って。」
デブネル
「なんか嫌な予感する。」
インファ
「……心臓が……」
ミヤビ
「早く言いなさいよ……!」
しかしドザえもんは、
まるでわざと溜めるように、
ゆっくり、ゆっくり言葉を続けた。
《……皆さまの……》
ガリバー
「長ぇよ!!」
デブネル
「言えよ!!」
インファ
「……怖い……!!」
ミヤビ
「焦らすなって言ってるでしょ!!」
マッド
「ワシはもうダメかもしれん……!」
それでもドザえもんは止まらない。
《……皆さまの……お帰りの……》
ガリバー
「帰り!?帰りって何だよ!!」
デブネル
「帰れるの!?帰れないの!?どっち!!」
インファ
「……ぼく……ぼく……!!」
ミヤビ
「ドザえもん!!早く言いなさい!!」
マッド
「ワシの寿命が削れていく!!」
そして──
ドザえもんの声が、
ようやく、はっきりと告げた。
《皆さまの“お身体”の準備が──
整ったようです》
……一瞬、
車内が静まり返った。
ガリバー
「……は?身体?どういうことだ。」
デブネル
「……マジで天国?」
インファ
「……ど…どういう……!?」
ミヤビ
「……はぁ…ちゃんと説明しなさい…ドザえもん…!」
気づいたらドザえもんが近くに来ていた。
ドザえもん
「ここからは、ここで直接ご説明いたします。」
ガリバー
「頼む!どっちでも恨みはしねぇよ!」
ドザえもん
「恨まれる筋合いはございません。」
デブネル
「はやく!」
ドザえもん
「では……
皆様は……
この度………
元の世界に…
帰ることが…
で…
でき…
できま…
で、で、で
5人
「はやく言えぇ!!!」
ドザえもん
「…できまぁああす!!」
……一瞬、
車内が静まり返った。
ガリバー
「……帰れるのか。」
デブネル
「……帰れるんだ。」
インファ
「……よかった……!!」
ミヤビ
「……はぁ……心臓に悪いわね……!」
マッド
「ワシはてっきり成仏するのかと……!」
そして、
ドザえもんの声が最後に響いた。
《次は──終点です》
五人は自然と姿勢を正した。
ガリバー
「……行くか。」
デブネル
「うん。」
インファ
「……はい……」
ミヤビ
「ええ。」
マッド
「帰るぞい。」
列車は静かに、
でも確かに、
終点へと向かっていく。


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