✨『銀河鉄道の夜は終わらない』 第19章(最終章)「さよなら、そして──」

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✨『銀河鉄道の夜は終わらない』 第19章「さよなら、そして──」

旅の終わりに、少しの涙と、少しの笑いを

列車は静かに減速していた。

終点が近い。

それは、帰り道の始まりでもあり、

この旅の終わりでもあった。

ガリバー

「……もうすぐ、終点だな。」

デブネル

「なんかさ……終わるって実感ないね。」

インファ

「……ぼく……帰ったら……

ちゃんと……話してみます……

人とも……自分とも……」

ミヤビ

「そうね。

わたしたち、ここで変わったもの。」

マッド

「ワシも……少しはマシな教師になれるかもしれん。」

ガリバー

「いや、それは無理だろ。」

マッド

「最後に辛辣すぎんか!?」

五人は笑った。

でも、その笑いはどこか寂しさを含んでいた。

✨お別れの会

デブネル

「じゃあさ……最後にさ……

お別れの会、やらない?」

ガリバー

「お別れの会?」

デブネル

「うん。

なんか……ちゃんと“ありがとう”って言いたい。」

インファ

「……いいと思います……」

ミヤビ

「わたしも賛成よ。」

マッド

「ワシもじゃ。」

五人は円になって座った。

静かに、ゆっくりと、

一人ずつ言葉を紡いでいく。

ガリバー

「……みんな、ありがとうな。

俺……ここに来なかったら、

弱い自分を認められなかったと思う。

お前らがいたから……

帰れる気がする。」

デブネル

「ぼくも。

なんかさ、

“自分ってこれでいいんだ”って思えた。

みんなのおかげだよ。」

インファ

「……ぼく……

ずっと怖かったけど……

みんなが……

ぼくを……

ちゃんと見てくれたから……

帰れる……気がします……

ありがとう……」

ミヤビ

「わたしも。

優等生じゃなくていいって……

そのままでいいって……

言ってくれて……

本当に……救われたわ。」

マッド

「ワシは……

お前らと出会えて……

教師として……

人として……

少しだけ……

前に進めた気がする。

ありがとうな。」

五人は、

しばらく黙っていた。

でもその沈黙は、

温かかった。

✨そして──伏線回収

ガリバー

「……なぁ、ドザえもん。」

ドザえもん

「はい、なんでしょう。」

ガリバー

「前から気になってたんだけどさ……

なんでその格好なんだ?」

デブネル

「そうそう!

特攻服に丸サングラスに指抜きグローブに……

そのガラケー……何?」

インファ

「……ずっと……気になってました……」

ミヤビ

「説明しなさい。」

ドザえもんは、

少しだけ目を伏せた。

ドザえもん

「……そうですね。

もう最後ですし……

お話ししても良いでしょう。」

五人は息を呑んだ。

ドザえもん

「実は……

かなり前のことになりますが……

あなた方と同じように、

銀河鉄道に迷い込んだ

四人の少年少女がおりました。」

ガリバー

「四人……?」

ドザえもん

「はい。

彼らは……

あなた方と同じように悩み、

同じように笑い、

そして……

同じように旅を終えました。」

デブネル

「……そっか。」

ドザえもん

「その四人が……

最後に、

“ありがとう”と言って

わたくしにくれたものです。」

ミヤビ

「……全部、思い出なのね。」

ドザえもん

「はい。

わたくしの宝物です。」

ガリバー

「じゃあさ……

俺たちも……

何か渡すよ。」

デブネル

「うん、そうしようよ!」

インファ

「……ぼくも……!」

ミヤビ

「わたしもよ。」

しかしドザえもんは、

静かに首を振った。

ドザえもん

「いえ。

今回は……必要ありません。」

ガリバー

「なんでだよ?」

ドザえもん

「理由は簡単です。

あなた方とわたくしの“好感度”が……

一定以上に達していないからです。」

五人

「ゲームかよ!!!!」

ドザえもん

「好感度が一定値を超えると、

“私物譲渡イベント”が発生する仕様なのです。」

デブネル

「いやいやいや!!

こっちにもやらせろよ!!」

ミヤビ

「不公平よ!!」

インファ

「……イベント……逃した……」

ガリバー

「なんだよそのシステム!!」

マッド

「ワシは好感度足りてたじゃろ!!?」

ドザえもん

「マッド様は“問題行動ポイント”が多すぎて

相殺されております。」

マッド

「なんじゃとぉ!!?」

五人

「アハハハハハ!!!」

笑い声が車内に響いた。

✨終点へ

《次は──終点です》

ドザえもんの声が、

今度は優しく響いた。

ガリバー

「……行くか。」

デブネル

「うん。」

インファ

「……はい……」

ミヤビ

「ええ。」

マッド

「帰るぞい。」

列車は静かに、

でも確かに、

終点へと向かっていく。

そして──

五人の旅は、

静かに幕を閉じた。

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